心の防災・減災について
自分を守る、家族を守る
日本は自然的条件から地震・風水害・火山の噴火など自然災害に見舞われやすい国土です。災害の発生を予期することはできても、それを完全に防ぐことはできません。
防災には大きく分けて3つの要素があります。1つ目は国や地方自治体が主体となって行われる公的支援が「公助」。2つ目は地域や組織、グループで助け合う「共助」。そして3つ目は個人や家族単位で対策する「自助」です。災害が多発している近年では、一人ひとりが日頃から備えることで被害を最小限にする「自助」の視点が特に重要とされています。
心を守る防災
自分でできる防災として、非常持ち出し袋を用意したり、家具に転倒予防器具を付けるなども大切な備えです。
しかしそういった物理的な防災対策だけで良いでしょうか?被災すると、安全だと信じていた日常が壊され、恐怖感や不安感、喪失感など心にも大きな傷を受けます。
災害発生時には被災された方への心のケアのために多くの臨床心理士や支援団体などが被災地に派遣されます。傷ついた心のケアには多大な精神力と時間が必要で、長期に渡る支援活動によって援助者方がの心を壊してしまうといった二次被害も起きています。しかし一人ひとりが災害のショックから自分の心を守ることで援助者の負担も軽減され、その分復興へとエネルギーを向けることができます。
自分の命は自分で守る
災害時の基本は「自分の命は自分で守る」こと。しかし命とは身体だけでできているのではありません。「身体+心=命」身を守るだけではなく心も自分で守ることが必要です。
現に2016年の熊本地震では、直接地震が原因で亡くなった人数よりも、被災後のストレスや持病の悪化で亡くなった人数の方がずっと多かったのです。
災害時の心の作用について学び、セルフケアを身に付けることも防災や減災につながるのではないでしょうか。
そこで出張ヨガ癒しの種では、一人ひとりが自分の心を守る力を持つことを目的とした「心の防災ヨガ」をご提案します。
災害心理学に基づいて、災害が起こった時におちいりやすい心の状態などを一緒に学び、心の安定・ストレス解放のための具体的な方法をヨガ(身体感覚)を通してお伝えします。
また、日頃やっていないことは非常時にもできません。災害が起こってからやるのではなく、平時から身体と心の調え方を身につけ、日常の習慣にしてもらうことをこの講座の目的としています。
防災や減災について一緒に考え、地域で育てていく活動になればと願っています。
心の防災ヨガ講座内容
- 災害心理学に基づいた災害時に起こりうる心理状態を学ぶ座学
- エコノミークラス症候群を予防する椅子ヨガ
- 気持ちをリラックスさせる呼吸法、瞑想
- 気づきのためのワーク
- シェアリング など
目的やテーマなどご要望に合わせて内容をアレンジさせていただきます。
災害時にも心のケアとして役立つアロマテラピー講座やアートセラピー講座との組み合わせも可能です。
お気軽にお問い合わせ・ご相談ください。
対象・ご利用例
地域団体、支援団体、学校、企業など、心の防災についてご興味があればどこででも講座を開催させていただきます。ヨガが初めての方や身体の硬い方、子どもから高齢の方までご参加いただけます。
- 地域団体の勉強会、防災訓練の企画の一つとして
- 学校の特別授業、防災学習として
- 企業の防災研修に
- 家族で防災を考える親子イベントに
- 救急救命講習や防災食クッキング講座とのコラボなど
▼心の防災ヨガ講座の開催実績
- 徳島県立国府支援学校 PTA防災研修 / 避難所でできるヨガ講座
- 徳島県身体障害者連合 相談員研修 / 避難所生活におけるヨガ活用講座
- 有料老人ホーム ウィルエイジみぶ / 高齢者のための心の防災椅子ヨガ講座
- 伊丹市立男女共同参画センター / 心の防災・減災椅子ヨガ講座
- 京都府中丹地区視覚障害者社会教育指導者研修会 / 心の防災ヨガ講座
ご準備いただきたいもの
感染予防対策のお願い
- 手指消毒などの感染予防対策にご協力ください
- 参加者さま各自のご判断でマスク着用のご協力をお願いします
場所・備品
- 受講人数が余裕を持って座れる広さの部屋を確保してください
- 人数分の机と椅子をご用意ください
- あればCDデッキなど音響機器
- 50名以上の会場の場合はマイクをご用意ください(できればヘッドセットかピンマイク)
参加者さま各自でご用意いただくもの
- 筆記用具
- その他講座によって必要なものがあれば別途ご連絡いたします
出張料金
出張料金は、場所やご希望の所要時間、参加人数などによって異なりますので、お気軽にお問い合わせください。お見積もりさせていただきます。